【第7話】あなたは大企業が安定した就職先だと思いますか?

ブラック企業を無事に退職後、新たな職を探し出した、たまがく。

嬉しい誤算だったのが、退職するときにそれまで使ったことが無かった有給を消化することができたこと。(とは言っても20日程度だけだが)

それでも8年間1度も有給を使ったことがなかったので、「休んでいるのに、お金をもらえる幸せ」を噛み締めるたまがく(*’ω’*)

そして、幸いなことに有給消化中の約1ヶ月半の間に、3つの会社を面接してすべて合格することができた。

2つは営業、1つは事務の採用。

営業ならば前職の経験を生かすことができるし、ブラック企業に比べれば何とかなりそうな気がした。

事務は、パソコンスキルがけっこう必要かもしれない。

パソコンが苦手なのだ。

どれぐらい苦手かと言うと、たまがくは商業高校だったにも関わらずパソコン検定なるものにクラス40人中2人だけ不合格だった過去があるくらい苦手。(ちなみに、不合格だった内1人は不良)

うーん(゜_゜)

結局、悩んだ末に選んだのは事務。

決め手は土日が休みだったこと。

転職後は戸惑うことばかり!

パソコンスキルが無いたまがくは、最初大変でした。

Excelの関数やパワポの資料の作り方など覚えることは盛り沢山。

しかも、たまがくと同じ30代前後の人達は、高卒または大卒で入社している人がほとんどなので、社歴が8年〜12年あるのだ。

みんな、たまがくが知らないことをたくさん知っている。(当たり前の話だが)

しかし、働き始めて3年もたつと気にしていたパソコンもある程度使いこなせるようになり、大抵の業務は自分ひとりで対応できるようになった。

しかし、

何だろうか、この達成感の無さは。

年功序列の安定した会社だからこそ感じる虚無感

転職して最初の頃は覚えることも多く、一生懸命頑張っていたのだが、3年程たった頃から、何だか仕事に対してやりがいが薄れてきた。

ブラック企業時代と比べると、

有給が適切に支給され使うこともできるし、残業代もキチンと支払われる、職場で怒鳴られることも無ければ、まして人格否定されるようなこともない。

世間一般的に見ても、良い職場環境なのだと思う。

しかし、たまがくは何とも言いがたい、「このままじゃダメな気がする」という気持ちがぬぐいきれなかった。

大企業の働き方の違和感

あくまで今の職場環境が恵まれていることを十分に理解した上で書くのだが、たまがくが仕事に対して達成感を感じる事が少なく、不安に思った理由は、簡単に言うとどんなに頑張っても評価が微々たるものだから。

ブラック企業時代は、売上というとても分かりやすい数字でのみ評価されて、成果に対してすぐに「成果給や昇進」といった報酬を手に入れることが出来た。

しかし、大企業ではほぼ完全な年功序列。

はっきり言って、50代のおじさん達の何倍も効率良く仕事をしていると思うのだが、給料は50代の人達の方が倍近く多い。

大企業としては、安定的に給料を上げる方が良いのだろう。

しかも、仕事が遅い方が残業代を稼ぐことが出来るという矛盾。

(例)10時間かかる仕事がある場合

Aさん→8時間で終わらせて2時間は別の仕事をして定時で帰る

Bさん→15時間で終わらせて5時間は残業して帰る

普通に考えたら評価されるべきはAさんですよね?

しかし、実際は残業代が多い分、Bさんの方が会社からの報酬が多いと言えるのです。

何かおかしくない(゜_゜)?

まあ、世の中そんなものなのかもしれませんが、完全成果主義のブラック企業時代が長かったたまがくは???になりました。(別にブラック企業が良かったと思っているわけではないですが。)

大企業に対して不安を感じた理由

まあ、たまがくが気にするような話でもないのかもしれませんが、

大企業の仕事に慣れてきた頃に感じたのは、「よくこの会社潰れないな」でした。

なぜなら、なんでもかんでも凄く時間がかかるから。

ブラック企業時代は、売上&利益を最大限にするために、

・会議や打ち合わせはダラダラしない

・資料は最低限のものを準備

・備品は必要な物だけ

でしたが、大企業ではよく分からない会議が多く、社内資料もムダにレイアウトにこだわったり、備品も湯水のように購入する。

そして、文句ばかり言う50代のおじさん達に高給を支払う。(50代みんながそうではなく、たまがくの勤め先にそういう方が多いのです)

よく、会社が倒産しないなと。

しかし、この会社に長くいればきっとたまがくも給料を増やすために、しなくても良い残業をするようになり、挑戦や変化を嫌い、安定を求める50代になってしまうのでしょう。

そして、もしも会社が倒産したり、たまがくがリストラになったとき、会社に依存したサラリーマンになっていたら、

終わりですね。( ゚Д゚)

そう考えたたまがくは、会社に依存した収入だけの生活が不安になり、徐々に副業への道を歩み出すのである。

第8話「そして、副業へ」

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