【第2話】ブラック企業配属初日に力尽きる。

初日の仕事はチラシ1000枚配り!?

ブラック企業に入社して、最初の数日間はちょっとした研修を体験。

名刺の渡し方とか、会社の理念の勉強なんか。

そして、現場に配属された初日。

朝8時に店舗に来るように言われており、たまがくの家から店舗までは車で30分程度。

ですが、初出勤の緊張があり、朝5時に起きて7時には店舗に行っていました。

いやいや、早く出勤し過ぎました。おかげでまだ誰も店舗に来ていない始末。

ポツーン(‘_’)

1時間程待っていると、店舗に上司1名、先輩3名、同期4名が集まってきました。

そして、あいさつもそこそこに最初に上司に言われた仕事は。

「今日1日でキャンペーンのチラシを1000枚配ってきてもらうから」

えっ?無理じゃね(゜_゜)

「チラシ配ってキャンペーンで粗品を渡していることをお客さんに伝えてくれたらいいから」

いやいや、簡単に言うけど大丈夫かな?

「あっ、そうそう。チラシには番号があって粗品と交換するときに、誰のお客さんか分かるようになっているから。サボったらバレるから、気をつけてね」

つまり、チラシを持って粗品を受け取りにきたお客さんは、どの社員が集客したお客さんか分かると言うこと。

終わった( ゚Д゚)

サボってチラシを配らなければ、粗品を取りにくるお客さんも少なくなるというわけだ。

もちろん、1000枚キッチリ配ったとしても、粗品を受け取りに来るお客さんが少なければ、キッチリ配っていないと思われても仕方がないというわけ。

なんと、結果主義の会社だろうか!

そして、30分程度の説明を受けて、いきなりチラシ配りに放り出されることに。

しかし、たまがくは燃えていました。

なぜなら、最後に上司がこう言っていたから。

「そうだ。チラシを配って、粗品を取りに来てくれたお客さんが1番多かった人には会社から5万円が支給されるから、頑張ってね」

チラシを配るだけで5万円もらえるかもしれない!

しかもライバルは先輩3人と同期4人。たまがくを入れても8人中1位になればいいわけだ。

たった8人。

いける!

たまがくは、さっそくチラシを持って近所の家を回り始めました。

もちろん、家から家への移動は基本小走りです。

インターホンを押して最高のスマイルでチラシを配る。

ひたすらこの作業を繰り返す。

しかし、チラシが重い。

なんせバッグの中には1000枚のチラシが入っているのだから。

これは思った以上にキツイのでは?とか考えつつ、ひたすら配る。

昼休憩は各個人が自由に決めてよかったので、たまがくは昼ご飯抜き&昼休憩無しという過酷な状況を選択。

なんとしても5万円を手に入れる必要がある。

ちなみになぜ5万円が必要だったかと言うと洗濯機が壊れてしまい、近くのコインランドリーに通うのがめちゃくちゃ面倒くさかったから。

チラシ配りで稼いだ5万円で洗濯機を買いたかったのだ。(凄く庶民的な理由)

夕方17時までひたすらチラシを配り続けてようやく1000枚を達成。

店舗に戻って他のみんなに聞いてみると600枚程度しか配れなかったらしい。

まあ、たまがくが昼休憩無し&常に小走りで配って1000枚のだったから、普通はそんなもんだろう。

ってか、普通にやってて1000枚は無理だ( ゚Д゚)

今思えばだが、さすがブラック企業の上司。

そして、努力の甲斐あり、たまがくはチラシ配りで見事1位になり、5万円を手に入れることに成功。

この成功が、後のブラック企業生活において、「努力すれば成功できる」というモチベーションを保ちながら働く基盤となるのだが、この時は取り合えず洗濯機を買いに行ったのだった。

ちなみにチラシ配りが終わった17時からは当たり前のように店舗の雑用をして、家に帰ったのは夜中の0時でした。初日からいきなり7時出社→0時退社の17時間コース!(7時に出勤していたのはたまがく1人だけですが)

記念すべき店舗配属1日目は、

チラシを配る時の営業スマイル → 精神をすり減らす

チラシ配り&店舗の雑用    → 体力を消耗

という、ダブルパンチで力尽きたのであった。

もちろん、チラシ配りの次の日は全身が筋肉痛になったのは言うまでもない。

ブラック企業の新人時代に送っていたありえない生活スタイルとは?

第3話へ続く

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。